あまたの人へ

あまたの人へ
阿僧祇の次の位の数多の星よ
輝き続けよ
薄汚れた街に染まることなく
人工電灯に媚びることなく
数多の未知数を未来に抱えて
歩めよ
叫べよ
吠えて噛みつけ
幾つもの愛想笑い
幾つものシフトカード
幾つもの安い給料明細書
大人の近道も必要事項
覚えておいて損は無し
世渡り上手に街を泳ぐも
されど
お前は透明な天球議
都会では計り知れない
尺度と高さと潔さ
心して旅にでよ
人の手垢の届かぬその名に相応しく
阿僧祇から一条の光射すがまま
その上の高みを進みゆけ
そしてお前は知るだろう
お前の名に
お前の未来に
未知数の夢が
終わらない詩が
春嵐の情熱が
用意されていることを

tukiyomi について

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