されど愛しき日々

されど愛しき日々
朝寝坊 昼間は女房 夜は猫 貴女の狂態が 瞼を焦がして
月明かり 暴かれた肌 盃に 私は奏でた 貴女の音符
黒髪は 貴女の為にのばしたの その一途さが 指に絡んで
マンゴーの 味付けパンで塗り付けた 君は私が作った御菓子
全部みせて 全部聴かせて 哭いてみて 征服された女の器
甘い酒 ねだる猫の目 玉虫に 潤んでいたのは 瞳と秘蜜
愛してる 何度も何度も繰り返す 僕の声は壊れたデッキ
君に痣 青紫に 噛みついた 僕は月夜のアオイケダモノ
優しさで くるんだような 独り占め 足枷の名はピンクのテディキュア
ライチ酒にオレンジ割りもいいわよと 見つめていたのは小さな黒猫
指先に 貴女の感触が 絡み付き 動けないまま 風の吹く夜

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