月華の祈り

月華の祈り
月華の祈り
まだ
薄紅の蕾のまま
あなたの指先の呪文に濡らされて
開いてみたい
女の子から
女という華に
狂い咲く闇夜の怖さ
しんしんと
冴え渡る
月夜に冷気
絡み合う四肢
幾度も 幾度も
甘い血と蜜を請う
あなたへの微熱に
苛まれた私
身体
柔らかな曲線を
くねらせては
その長い指で
肌 薄紅に染め上げられ
動きに合わせて
私 鳴く
どうか
この濡れそぼる華を
卑しいと
そのまま
捨て去らないで
いてください
あなたとなら
一輪挿しの
薔薇色の夢
永久に
朽ちるまで

tukiyomi について

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