春の泥

春の泥
あなたにはたくさん友達いるけれどあなたの目には私は不在
いいひとを演じながら雛祭り才能なければただの小娘
忙しい人だと知りつつ春の泥だから好きになりたくなかった
嫌いです裏返せば憧憬の未練の残る春の宵の香
優しさを勘違いした日溜まりの胸に一枚うすごおりある
友人が増えるごとに春の水増量オーバー流して泣かして
固いだけパンくずのよう言の葉をこぼして散らす愚痴をグチグチ

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