蛇を呑むその毒素でまた蛇を殺し合いは果てなき蜜月
毒を知る毒の味だけ信じてるそんな乾いたガラガラの蛇
はむ術を成す術ばかり教えられ恋しあなたを絞め殺したい
大蛇なら呑み込まれたい私ごと溶かしてやりたいあなたの腸
雌雄さえ区別がないなら私こそ大蛇になってあなたを食らう
絡まった隙間もないほどピッタリと擦れあう音解けぬ痴情
極楽があると言うならば蓮は無く血の池からは紅の薔薇
毒食らう蛇に熟れた私なら喉は乾いて身体は濡れて
虚言でも身体ではなく魂が震えるような言葉の愛撫
罪人が贖いがてらに恋ひとつ呑み込んだのは言葉言葉
卑しめて辱めて串刺しにされた夜から血が止まらない

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