月別アーカイブ: 2012年11月

重ねる 紅蓮の炎に燃え立つ 昼間の怒りを 黒い夜で鎮める 乾いた瞳に涙 汲み上げ … 続きを読む →

樹海の輪 カラカラと糸車を誰かがまわしている その糸車の糸に多くの人の指が絡みつ … 続きを読む →

世界の中心 悲しみを踝までに浸しては裸足で歩む触れたい背中 盲目の行方不明の両目 … 続きを読む →

メモ帳 あなたにもらった皮表紙のメモ帳に 文字がかけないでいる 昨夜の喘ぎ声の悲 … 続きを読む →

秋空の海原 とある田舎の早朝に 鱗雲は光を帯びて 金色の日常に 私のおはようの瞳 … 続きを読む →

嘘 「嘘がまことでまことが嘘で…」 昔の誰かの舞台のセリフを 僕は何度も繰り返し … 続きを読む →