ちゅうせい

ちゅうせい
君は僕に女になれというのか
着物に白い足袋と草履を添えて
君は僕に女を魅せろというのか
胸の重みを感じて
泣けと
君がみた
春画が僕だ
君の詩集の
あ、ふれる
の文字が僕だ
僕を見る君の眼鏡は
赤外線装置付きの
魚眼レンズ
もう
知っているよ
君に裸を
晒して歩いたことも
君が風になって
撫で回した指も
でも
僕は中性
忠誠を誓った人にだけ
僕は女装できるんだ

tukiyomi について

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