足の裏
言葉は饒舌だ
裸足は寡黙だ
文字は答えを問いかけるが
足の裏はそれを踏みつけて
歩み行く
アスファルトの上の
フロント硝子の破片たち
昨晩事故で死んだ
恋人同士の形見
また、私
踏みつけてゆく
散って腐って逝く
椿の最期の吐息
また、私
じりじり
踏みつけて行く
詩とは
なんと寡黙な足の裏だ
その下の残骸
その下のくれない
下唇を噛み締め
上目使いで景色を
見つめながら
私の足の裏は
炎を踏みつける
言葉にいつも
置いてけぼりにされても
私は
本棚には棲めない
裸足のままの
足の裏でしかない
歩め
まだ私の中の
あの子が泣いてる理由が
分からない
歩め
私
自らの足で
その理由を踏みしめて
越えて行け
足の裏
言葉は饒舌だ
裸足は寡黙だ
文字は答えを問いかけるが
足の裏はそれを踏みつけて
歩み行く
アスファルトの上の
フロント硝子の破片たち
昨晩事故で死んだ
恋人同士の形見
また、私
踏みつけてゆく
散って腐って逝く
椿の最期の吐息
また、私
じりじり
踏みつけて行く
詩とは
なんと寡黙な足の裏だ
その下の残骸
その下のくれない
下唇を噛み締め
上目使いで景色を
見つめながら
私の足の裏は
炎を踏みつける
言葉にいつも
置いてけぼりにされても
私は
本棚には棲めない
裸足のままの
足の裏でしかない
歩め
まだ私の中の
あの子が泣いてる理由が
分からない
歩め
私
自らの足で
その理由を踏みしめて
越えて行け