香水物語

香水物語

待つことのはじまりの香の名前には少女が似合うロリータ・レンピッカ
誘惑の呪文を纏う死の眠り夜の肌からヒクノテック・プアゾン
イブが摘む林檎の形硝子瓶アダムの喉に刺さった紫
赤い毒どんな夜をも眠らせる今宵も君が私を殺す
くちづけて抱いた夜から滑り出す恋を夢見て恋に憑かれて
この夜を越えたあなたは微笑んで振り向かないでサクレをふわり
待ちわびて待つことの意味の牢獄に囚われていた二人の蝶々

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