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汚いことから 目をつぶれば
長生きできると 世間が言う
汚いことに 目をつぶれば
死んでしまうと 風は言う
万年床、密封された部屋で
背中は地心のマグマに 燃やされながら
瞼に青い炎が一つ、 浮かんでは 
真っ赤な空へ昇ってゆくことを 繰り返していた
空に手が届きそうになると 私の体から
海が溶けて 溢れ出す
そこには 境目もなく
不透明な得体の知れない
遺体が一つ、風に晒されてあるだけだ
汚いことに 目隠しされた王国で
私は私の 腐乱死体を
今日も見つけて
リストにあげる

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