短歌     五首

真夜中に時計の秒針胸を刺す丑三つ過ぎても消えないお化け
エアコンが冷房暖房間違える台風前の平熱微熱
忘れたい忘れたいと書くほどに思い出すため「寺山修司」
宛てのない手紙を書くより宛てのある手応えもあるコトバが欲しい
東京に空がないと泣く君の肩を抱く東京の人東京の雨

tukiyomi について

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