忘却と消去

忘却と消去
死みたいな詩を書き綴り
自分をデリートしたい夜
闇色のロングスカートが逆さまに
嘲笑うから体は病み色
裏切りの宝石箱の思い出と
一緒に沈めオフィーリアよ
咎人が贅沢品を身に纏い惑い微睡む柩よ
永久(とわ)にさすらいたまえ
今朝は鋏 昨日は触診で弄る脳
殺人者は言う 成功率は0%
思い出に出来ない人たちばかりです
だから生きたい生きたい私
さようなら そんな言葉はレテ河に
捨て去り 拾った「おはようございます」

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