千年の樹影

千年の樹影
千年の樹影
祠に眠る千年皇女
逃れ 逃れて荒御霊
道連れにした偽比女と共に
哀しみを夏の影に宿して
この社に埋葬された
社の神は男神
比女の眠りを誘い
荒神の腕に抱かれ
魂は静寂の星になる
古の御霊鎮めに
千年杉を植え
古刹に濡れた
石板の赤い名に瞼閉じては
私は 思い出ごと
一枚の絵に
すべての歴史を
閉じ込めた

tukiyomi について

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