永遠の少年

永遠の少年

あなたを失ったら
自殺するといった
永遠の少年
僕には障害があるけど
あなたを全力で愛する
と泣きながら
叫んだ
いつかの少年
もう おじさんレベルなのに
首の曲がった女なんかの
どこがいいの
見上げれば
嵐のあとには
真っ赤な夕焼け
散歩途中で躓いた
老犬
そういえば
お前も子犬の頃から
私に
捨てられないと
信じて余命を生きる
永遠の少年だったね
今も
あの澄んだ目で
私を見つめながら
泣いているのか
夕日を雲が隠して
今は
愛することの
意味すら
わからないままに
永遠の
向こう側にいった
いつかの少年
老犬が
じっと私を
見つめている

tukiyomi について

著作権は為平澪に帰属しています。 無断転写等、お断ります。
カテゴリー: 02_詩 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です