02_詩」カテゴリーアーカイブ

母の頬を打つ 鋭い音が私の底に弾けて沈む 窓から漏れる灯が全て真っ赤に爆ぜる 影 … 続きを読む

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かぞえる

珠を数えている。 腕に通された木目の珠を。 祖母が亡くなったとき  父が握ってい … 続きを読む

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足並み

 私はカルピスのいちごオーレの底にたまった沈殿物。 五百ミリリットル入っていても … 続きを読む

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母になれないこのままで

母になれないこのままで あなたに名前を名付けたい あなたは黒い目玉を輝かせ きょ … 続きを読む

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黒い手袋

トイレで赤い卵を流したあと冷蔵庫から野菜ジュースを取り出そうとして 玉子を床に二 … 続きを読む

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魔女

(ソンナコト、イウ、ミサチャン、ナンカ、キライ。 ふたりは同じ薄ピンクのフレアー … 続きを読む

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白紙の回答 ーあなたへー

生きながらえて帰れば 非国民と呼ばれ 生きていたら 厄介者扱いされ 息をしていた … 続きを読む

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都女

ビニールテントのテラスから遮断された人と人 店の中でこじれる男女の恋愛騒動が綺麗 … 続きを読む

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揺らぐ街

言葉が厚いナイロンシートの 壁にぶつかって流線形に歪む 喋るのは得意ですが独りで … 続きを読む

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空席

晴れた日の会場内に 用意された百脚の椅子 来賓者、関係者、招待者、出席者、 名簿 … 続きを読む

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