02_詩」カテゴリーアーカイブ

高速バス

高速バスの窓辺から 風景は切り刻まれ 囲まれたインターの隙間や綻びを見つけてバス … 続きを読む

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うつむきながら

うつむきながら 一番奥に座っている うつむいたまま バスと一緒に揺れている ノー … 続きを読む

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消しゴム

私の部屋から消しゴムが消えた 自分で買い続けた漫画や画集本より 知らない人から送 … 続きを読む

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節分

節分の夜に細々と二階の窓を濡らす音がして 外に人影が見えた こんな遅い夕食時に帰 … 続きを読む

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夜の中

電灯を持って 夜を渡っていく 陽に炙り上げられた煤けた空は 山影に 明かりをしま … 続きを読む

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縁側

一日中縁側で過ごす人は 陽の目を見るのが少なくなった人だ 何を話すでもなく 寄る … 続きを読む

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宿題

母に愛を頂戴と 両手を差し出すと 母は遠い所を見るように 私を見つめる 朝 白い … 続きを読む

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雨の交差点

   ── 女が女の話をするときは注意した方がいい 会議室の黒い椅子たちが話し合 … 続きを読む

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井戸のふた

雨天が続き狭い古井戸に 水嵩が増す。 私の仕事は、モノクロの写真を陽に透かして、 … 続きを読む

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彼岸と語る

耳の隙間から浸水してきた水圧に 古家と私の身体はただ錆びついて 歯車の音は止む … 続きを読む

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