02_詩」カテゴリーアーカイブ

あかんたれの国

あかんたれや、くらい ゆわしたれや。 おれ、あかんたれやから、くらいの コトバ  … 続きを読む

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休憩室

食堂の経営者を失った病室の一角は 病人と看護師と来客を 一緒くたに呑み込み 巨大 … 続きを読む

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鍵っ子

両親から持たされて鞄の奥に仕舞っていた 親の言いつけだったのか 知り合いの噂話だ … 続きを読む

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西日

一日の終わりに西日を拝める者と 西日と沈む者 上り坂を登り終えて病院に辿り着く者 … 続きを読む

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ウイルス・スキャン

真夜中にウイルス・スキャンを実行して モニターを見ながら怯えている ブロックされ … 続きを読む

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春祭り

父親の肩にしがみつく幼子の瞳に  映る、黄金の御神輿 何台もの金の神輿が練り歩く … 続きを読む

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コト、たりない

たくさんの本棚に囲まれた部屋に 一つのテーブルと 一脚の椅子 灰皿には薬の抜け殻 … 続きを読む

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トイレットペーパー

生協の宅配カタログと老女の一人暮らし 一週間生活するには一袋に四個入りで十分です … 続きを読む

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赤穂の海はまだ満ちて

山育ちの子が海を知った 知らなければその深さも大きさも わからないまま死んでいく … 続きを読む

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踊る猫

お腹が空き過ぎて、猫が踊る。猫が踊る。 トイレを我慢し過ぎて、猫が踊る。猫が踊る … 続きを読む

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