02_詩」カテゴリーアーカイブ

米をあらう。つかむ。もむ。まわす。こする。濁った水が渦を巻く。羽釜の底に積もる沼 … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする

暴力

言葉の責任を取るのはいつも口の役割だった。 手や足が身勝手にしたこともすべて顔は … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする

箱の中

空が青い日なんて一度もなかった、本当の色が見えない人が多すぎて困る青じゃなかった … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする

一冊の本

全ての真理を解き明かす一冊の本について、かつてない論争が繰り広げられていた。 知 … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする

夕刻をたどる人からさびしい曲が流れはじめ さよならを叫ぶ園児の笑顔からは明日がこ … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする

橋の上

橋の上から下を見る人、上る人と下る人 いちにち、は時計どおりに進むが いちにち、 … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする

らくがき

からだに イヌと かかれた日 はだかで わんわん 泣いていた そとに でるときは … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする

わたし

右手は清いが左手は汚い。汚れた手なら切り落としてしまえ。 右目が見えるものを左目 … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする

微熱

    ── 微熱が台所の音に責められている 頑丈な米袋から差し込まれる骨太の手 … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする

先生

先生はおもむろに厚い本を取り出し、その中にいる私を見つけようとしていて。 私は寂 … 続きを読む

カテゴリー: 02_詩 | コメントする