02_詩」カテゴリーアーカイブ

青い骨

左手首に巻き付いた羅針盤が 重い 針が進むたび あなたの温度は青白く 凍える海を … 続きを読む

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マヌケな家政婦

片づけておいてね、って 言った 私の責任だとしても 鞄という鞄の ファスナーもホ … 続きを読む

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返品不可

あたし、夜の街が好き あたしの知らない街の飲み屋で みんな あたしの噂話をしてい … 続きを読む

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ネズミ

上京して赤信号で渡ったら 叱られた コンビニにまで 「並びなさい」の、 足型マー … 続きを読む

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刺さる雨

ずぶ濡れのアパートを 飛び出して たよりない街の たよりない自分から 駆け出して … 続きを読む

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誰かが 私の家の 屋根裏部屋に上がって オナニーしている 階下には 小さな人形が … 続きを読む

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364日

ドラマチックに声をあげながら 静止していくのは 流れるはずの血液 聞こえるはずの … 続きを読む

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S

寡黙から 泣き止まないS 誰かに救ってもらいたいS オムライスを掬うスプーンを  … 続きを読む

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日蝕

腕には花の痕 ぬるくなった前頭葉から真昼が滴り 効き目のないエアコンの風が 指先 … 続きを読む

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行方知れずのゆくえ

【行方を尋ねないでください。 それは、行方不明になりたかった人、限定で、お願いし … 続きを読む

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