02_詩」カテゴリーアーカイブ

アンテナ

アンテナが張り巡らされて うるさい 春の雨の水滴が どんなに意思表示しても 夜を … 続きを読む

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春の視線

病院の玄関で、横たわったまま 毛布で、ぐるぐる巻きにされた 早歩きの真っ青な老人 … 続きを読む

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枠の中

首をかしげたくなることが 多すぎて 私の首は傾いてしまった 傾いたまま世界をみた … 続きを読む

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ヨイコノイキギレ

オカアサン、モウシンドイデス ジブントチガウ、ジブンガ イツカ、オカアサンヲ、コ … 続きを読む

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音の寸景

静けさを計るウサギの赤い目 重力を油で滲ませた猫の目 繋がりから逃れたいブランコ … 続きを読む

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風葬

貴方は 飼い慣らされた春が またひとつ 骨を見せて通り過ぎて逝くのだ、と 冬の葬 … 続きを読む

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巡る水

人工的に中性緩和された都会の水は 下水に流された水子の怒りのように 喉に張り付い … 続きを読む

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がらんどう

なぜ さびしいのだろう わたしの からだに ふさがらない、あな が あいてるなら … 続きを読む

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ある招待状

今日 郵便屋のおじさんががあらわれて 記憶を配達しますという 宛先は 「レスボス … 続きを読む

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正解

親指ですら右手と左手では 形が違うのに なぜ簡単に手を合わせて 祈れるのだろう … 続きを読む

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