-
最近の投稿
カテゴリー
最近のコメント
カウンター
76,772アーカイブ
- 2024年1月 (2)
- 2022年6月 (1)
- 2022年4月 (3)
- 2021年5月 (2)
- 2021年3月 (1)
- 2021年2月 (2)
- 2020年12月 (2)
- 2020年9月 (1)
- 2020年8月 (1)
- 2020年7月 (1)
- 2020年6月 (1)
- 2020年4月 (1)
- 2020年3月 (6)
- 2019年12月 (4)
- 2019年6月 (2)
- 2019年3月 (2)
- 2019年2月 (4)
- 2018年12月 (3)
- 2018年9月 (2)
- 2018年8月 (2)
- 2018年7月 (5)
- 2018年6月 (1)
- 2018年5月 (1)
- 2018年4月 (1)
- 2018年3月 (1)
- 2018年2月 (2)
- 2018年1月 (4)
- 2017年12月 (4)
- 2017年11月 (1)
- 2017年10月 (1)
- 2017年9月 (2)
- 2017年8月 (4)
- 2017年6月 (4)
- 2017年5月 (2)
- 2017年3月 (2)
- 2017年2月 (3)
- 2017年1月 (1)
- 2016年12月 (3)
- 2016年11月 (4)
- 2016年10月 (2)
- 2016年9月 (5)
- 2016年7月 (4)
- 2016年6月 (4)
- 2016年5月 (1)
- 2016年4月 (1)
- 2016年3月 (4)
- 2016年2月 (4)
- 2016年1月 (3)
- 2015年12月 (1)
- 2015年11月 (4)
- 2015年10月 (6)
- 2015年9月 (4)
- 2015年8月 (3)
- 2015年7月 (5)
- 2015年6月 (4)
- 2015年5月 (5)
- 2015年4月 (8)
- 2015年3月 (7)
- 2015年2月 (3)
- 2015年1月 (4)
- 2014年12月 (4)
- 2014年11月 (7)
- 2014年10月 (5)
- 2014年9月 (10)
- 2014年8月 (14)
- 2014年6月 (1)
- 2014年5月 (6)
- 2014年4月 (6)
- 2014年3月 (11)
- 2014年2月 (6)
- 2014年1月 (3)
- 2013年12月 (2)
- 2013年10月 (5)
- 2013年9月 (6)
- 2013年8月 (4)
- 2013年7月 (9)
- 2013年6月 (7)
- 2013年5月 (5)
- 2013年4月 (3)
- 2013年3月 (3)
- 2013年2月 (9)
- 2013年1月 (3)
- 2012年12月 (6)
- 2012年11月 (6)
- 2012年10月 (9)
- 2012年9月 (8)
- 2012年8月 (12)
- 2012年7月 (10)
- 2012年6月 (6)
- 2012年5月 (8)
- 2012年4月 (8)
- 2012年3月 (6)
- 2012年2月 (6)
- 2012年1月 (12)
- 2011年12月 (7)
- 2011年11月 (9)
- 2011年10月 (6)
- 2011年9月 (9)
- 2011年8月 (10)
- 2011年7月 (15)
- 2011年6月 (5)
- 2011年5月 (14)
- 2011年4月 (13)
- 2011年3月 (15)
- 2011年2月 (11)
- 2011年1月 (10)
- 2010年12月 (9)
- 2010年11月 (8)
- 2010年10月 (14)
- 2010年9月 (18)
- 2010年8月 (20)
- 2010年6月 (10)
- 2010年5月 (14)
- 2010年4月 (12)
- 2010年3月 (17)
- 2010年2月 (13)
- 2010年1月 (14)
- 2009年12月 (4)
- 2009年11月 (8)
- 2009年10月 (19)
- 2009年9月 (29)
- 2009年8月 (5)
- 2009年7月 (1)
- 1970年1月 (1)
方舟
方舟
愛していると憎しみは
燃える薔薇の孤独と棘
記憶の中のあなたに
恋い焦がれても
錆び付いた絆の扉は
赤銅の鎧を
纏ったまま動かない
枯れ果てた涙を
引き寄せる手段の言葉は
方舟にのせられたまま
紀元前をさ迷っている
見送る
見送る
結婚は人生の墓場。
お母さんはなぁ、お父さんに騙されてんでぇ。仲人のおばさんがどうしてもって言うから、結婚したってん。
それまでお母さんはなぁ、大覚寺で生け花の師範を取り嵯峨流の看板も持っとる。
あんたにも、昔に見せたやろ。
お茶は裏千家一筋。
東芝で働いて、ずっと独身を通すつもりやったのに、お父さんと結婚したばっかりになぁ。
お母さんの体も人生もガタガタや…。
それは母にとって真実なのであろう
けれど
今 私の肩に片手をのせ
もう片手でズボンを掴み
バランスをとらなければ服が着られなくなった母
掴んだ肩にのしかかる
母の手のひらの悲しい重み
あぁ…お母さん
歌はじめ
歌人たちが華やぐあの異郷の地に赴く
安い服を着た背中の曲がった
白髪混じりのおばあちゃん
彼女の見送ったものは
何だったんだろう
私が
今 見送った あの人は
一体 誰なのだろう
詩と思想4月号入選作品
夢の死骸
夢の死骸
あなが
遠巻きに
私を見るようになったのは
優しさなのでしょう
勘違いの恋愛感情ほど
ややこしいものはない
あなたは
きっと移りゆく四季の中に
顕幽を旅する人
亡き人の面影を
夕陽に沈められない人
あなたの中で
幽妙可憐な女性の
手招きが映る
晩酌の春の宵
うっすらと 薫る
今宵の梅の花に
雨が刺さるのを
お赦しください
私は
蕾のまま
日陰で降り続く
春雨にうたれつづけて逝きたい
褪せた椿の花のよう首ごと
ぼとり、と土に
鎮まりましょう
褪せた夢をみてました
愚かな夢をみてました
けれど 私は…
夢に抱かれて
幸せでした
あなが
遠巻きに
私を見るようになったのは
優しさなのでしょう
勘違いの恋愛感情ほど
ややこしいものはない
あなたは
きっと移りゆく四季の中に
顕幽を旅する人
亡き人の面影を
夕陽に沈められない人
あなたの中で
幽妙可憐な女性の
手招きが映る
晩酌の春の宵
うっすらと 薫る
今宵の梅の花に
雨が刺さるのを
お赦しください
私は
蕾のまま
日陰で降り続く
春雨にうたれつづけて逝きたい
褪せた椿の花のよう首ごと
ぼとり、と土に
鎮まりましょう
褪せた夢をみてました
愚かな夢をみてました
けれど 私は…
夢に抱かれて
幸せでした
追悼短歌 「敗者の美学」へ
追悼短歌 「敗者の美学」へ
雨音が涙に聞こえる二十五時自殺したKを思い出す夜
サイレンのように夜から木霊する詩人になりたい詩人になりたい
真夜中で夢を語る忙しさ彼を殺した言葉の世界
遺言は最果タヒみたいな詩人彼の遺した敗者の美学
大詩人大舞台で対談をそんな約束忘れてしまえ
僕はもう為平さんを超えたから笑って君は空の彼方へ
死んだ詩や死んだ詩人に用はないそう言う君は今は亡き人
僕の名はまだありますかアカウント彼がまだいる現代詩フォーラム
春の泥
春の泥
あなたにはたくさん友達いるけれどあなたの目には私は不在
いいひとを演じながら雛祭り才能なければただの小娘
忙しい人だと知りつつ春の泥だから好きになりたくなかった
嫌いです裏返せば憧憬の未練の残る春の宵の香
優しさを勘違いした日溜まりの胸に一枚うすごおりある
友人が増えるごとに春の水増量オーバー流して泣かして
固いだけパンくずのよう言の葉をこぼして散らす愚痴をグチグチ
成婚
成婚
それは
指輪ではなく
あなたの指に噛んだ
歯形
それは
甘い囁きではなく
一生消えない
わたしが施した
刺青
それは
冷たい石でなく
熱い意志
それは
誓約書ではなく
何度も破られるべき
約束
筋書きのない蟠り
ナイフが錆びるまで
刺し続ける痛み
激しい罵倒
憤り 嘶きやまぬ暴れ馬
過去の流氷が溶け
流れ落ちる涙
そこに掛かる虹色の
未来
あなたはゆくのだ
リングに閉じ込められた
束縛を打破し
巡りゆく季節に
傷つきながら
その身ひとつで
いつか
誰かの魂に触れて
灼かれるために
それは
指輪ではなく
あなたの指に噛んだ
歯形
それは
甘い囁きではなく
一生消えない
わたしが施した
刺青
それは
冷たい石でなく
熱い意志
それは
誓約書ではなく
何度も破られるべき
約束
筋書きのない蟠り
ナイフが錆びるまで
刺し続ける痛み
激しい罵倒
憤り 嘶きやまぬ暴れ馬
過去の流氷が溶け
流れ落ちる涙
そこに掛かる虹色の
未来
あなたはゆくのだ
リングに閉じ込められた
束縛を打破し
巡りゆく季節に
傷つきながら
その身ひとつで
いつか
誰かの魂に触れて
灼かれるために
(詩と思想3月号 佳作作品)
ファントム・オブ・ジ・オペラ
ファントム・オブ・ジ・オペラ
ファントム
漆黒に産まれ堕ちた
バラ色の手品師
世々にその掌から
ソプラノの女を
包み込んで凍らせ
捕われた小鳥は
モルヒネの法悦に喘ぐ
合唱の合間を滑りだす
散る 咲く
死と再生のプリマドンナたち
ファントム
仮面の下の鋭い視線
その奥に宿す鏡から
万能の幻影の乙女
現れてはきえる
非在の恋人
夜を渡る二つの影から
鮮やかな一息の混声
赤裸々に剥がされてゆく
本能の乙女
泣き 叫び
愛憎喜劇の真ん中で
あなたへ歌うオペラ
閉じた瞼から火照る涙
閉じ込めて
泣き出したかったのは
ファントム
あなた自身
結ばれることのない
名脇役
刻まれた柔らかな声帯から
届いて欲しい
光射す舞台を越えて
漆黒の淋しさに狂う
帝王(あるじ)のもとへ
ファントム
誰もあなたを
責めることは出来ない
それは夜の形
誰もが心に潜ませた
影の輪郭
革命
革命
嘆きと苦しみの手紙を柩に入れて記憶の河に流す
忘却の彼方で
永久に歌い続ける小鳥は
空の孤独に愛されながら流星となる
愛は残酷な仕打ち
孤独こそ永遠の味方
誰にも奪われず
美しく妖しく咲く薔薇の棘
理解されない棘
それこそがもうひとりの私を護る武器
手紙が褪せて燃やされてゆくように
小鳥が囀りながら消えて逝くように
誰にもかかわらず
誰からも抹殺されてゆく
私の存在価値
大地から
世界に向かって燃え上がる
哀しみの茨の弓矢を解き放つ
時をすり抜け
最期の女王の胸を射抜いた痛みが
ショパンのピアノの旋律と共に
激しく鼓動を打ち鳴らし群集は踊り出す
アントワネットのように
ギロチン台で
愛し合いましょう
絶望と新生の淵の間から
甘く笑っては
舌を出すために
孤独が恐怖より
退屈な一生だったと
言わんばかりに